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霧の中からの出発

母が逝って随分経つような・・そうでもないような不思議な感じの今日この頃。
母の49日法要は30年前逝った父が待つ父の故郷四国の田舎町ですることになった。
母が自分の家をでてから19年・・辛い日も、嬉しい日も乗り越えて91歳になっていた。

その日大阪を出発した時は日傘がいるようなお天気だったのに、
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明石大橋を渡り四国に足を踏み入れた頃から雨がポツポツ落ちてきて、お寺に着いた頃には土砂降りになっていた。
お墓に着く頃にはますますひどい降り、しのつく雨とはまさにそのようだ・・一体誰の涙雨?

帰阪する時、雨は小止みになっていたが、一緒に行った先導の車も見えないくらい、一寸先は霧の中状態だ。
かすかに見える前の車の尾灯を追いながらみんな無口。

神戸の標識が見える頃やっと霧がはれてきた。
ホッとした。
送り届けた母の極楽浄土から現実の世界への回廊だったかのような、そんな錯覚さえおこす・・不思議な時と空間だった。

母と出かけるときはいつも不思議なくらいお天気に恵まれていたのに・・。
「私はおてんき女やさかいなぁ・・」と母は得意げに言っていた。
「わたしの神通力も切れたんやろか・・」と言っているのかいないのか・・。

また前を向いて進もう、母のように懸命に・・。
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# by hanairomimi201 | 2006-06-22 11:00